代表理事挨拶

私たちの考える全人医療とは、いつ,いかなる場合も、患者を病める人、「いま,ここで」生きている生活者としてとらえ、そのQOL(クオリティオブライフ:生活の質)を高めることを目的とした医療です。その実践のためには、現代医学をベースにしながらも伝統的東洋医学、心身医学などの方法論も導入します。また、患者を観る視点は身体・心理・社会・実存モデルに従い相互主体的医師ー患者関係を構築し、チーム医療を実践することを目指しています。

 

また、全人医療は、国内だけでなく、国際的な普遍性をもつ医療です。本財団では、オーストリア・ウィーンのヴィクトール・フランクル研究所と学術連繋し、国際的な全人医療の専門家の育成に力を注いでいます。

 

本財団は、こうした医療の実践のための研究・診療・教育・普及などを行なうことを目的として、平成22年に一般財団法人として設立され、この度(平成27年4月1日付)、内閣府より公益財団法人の認定を賜りました。

 

今後は、事業の柱である国際全人医療学会・日本実存療法学会・日本疼痛心身医学会を運営し、これらの学会を有機的に結びつけ、様々な領域の学術研究者の叡知を結集し、一段の全人医療の推進を図ってまいります。

 

そして、その成果を社会に還元し、市民個々の積極的な全人的健康創りに寄与できるよう取り組んで参ります。

 

今後とも皆様の一層の御支援をお願い申し上げます。

 

 

公益財団法人国際全人医療研究所

代表理事 永田貴志子