統合的診断・治療(永田勝太郎先生の開業理念1)

全人医療に生涯を捧げた永田勝太郎先生が、ご自身でクリニックを開設された際に掲げた理念をご紹介します。

 

以下、公益財団法人国際全人医療研究所附属千代田国際クリニックホームページより引用。

※千代田国際クリニックは2025年1月に閉院しました。


統合的診断・治療

 

 患者さんの訴える症状のうち、慢性的な痛みや疲労は一般的な現代医学的検査、診断方法では「理解できない」ことが多くあります。したがって、患者さんの症状を理解するには、丁寧に問診をし、基本的な検査に加えて、特殊な検査が必要な場合があります。

 

 たとえば、ストレス関連ホルモンの検査や、ヘッドアップティルト試験に伴う血行動態反応(血液循環の状態)、酸化バランス防御系の検査、AGEs糖化測定、暗視野顕微鏡による血球の生体観察、東洋医学的診断、心理学的検査、実存分析的検査などを行い、患者さんを全人的に診断します。

 

  治療に際しては、患者さんの状態に合わせ、現代医学的薬物療法に加え、伝統的東洋医学的療法、心身医学的方法(音楽療法、カウンセリング、精神分析、実存分析など)、物理療法(運動療法、太極拳、即身術自強法、鍼灸、温泉療法、温泉ロゴセラピー、温熱療法など)を用います

 

 しかし、どんな治療でも、患者さんの治療意欲が最も大切なことは言うまでもありません。ご自身が「なぜ健康になりたいか」「治癒できたら何をしたいか」という希望をもち、自身の心身をセルフコントロールできるようになることが治療の目標です。