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【書籍紹介】『人生はあなたに絶望していないー V. E.フランクル博士から学んだことー』永田勝太郎 著

著者は、『夜と霧』の著者ヴィクトール・E・フランクル博士の最後の弟子、永田勝太郎医師。

 

50歳を前に病に倒れた著者が、ナチスの強制収容所を生き抜いた精神科医ヴィクトール・フランクルの言葉に力を与えられ、どのようにして死を乗り越え、生還したかが描かれています。

 

今日は、この本の一節をご紹介します。

 

=入院当初は、絶望のどん底にいた。希望はみじんもなかった。

 

しかし、エリーさん(※)からの手紙を熟読し、試行錯誤、錯誤修正を繰り返す中で、私は、"人生はあなたに絶望していない" ことを実感した。その結果、新しいミッション(使命)をつくることができた。否、このミッションは初めから私にはあったのだ。ただ、それに気づいていなかっただけ。エリーさんの手紙はそれに気づかせてくれたのだった。

 

フランクル先生は、よく私に言っていた。

「どんな人にも、意味は必ずある。ただ、それに気づいていないだけ。治療者の役割は、それを患者とともに気づくことだ。」(p.99-100)=

(※注:エリーさん=フランクル博士の妻)

 


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