永田勝太郎先生が生涯の師と仰いだヴィクトール・フランクル先生の言葉を紹介します。
私はいつも人から、どうして実存的空虚が生じるのかと説明を求められますが、そのとき私は次のような事実を指摘することにしています。
ー人間は、動物とは異なって、何をなさねばならないかを本能から告げられることはないし、また現代の人間はもはや、何をなすべきかを伝統から告げられることもない。
その上、人間はもはや、自分が何を本当に意志しているのかを知らないように思われることもしばしばである。
それだけに人間は一層、他人がなすことだけを意志しようとするか、あるいは他人が意志することだけをなそうとするか、のいずれかになる、と。
前者は画一主義に至り、後者は全体主義に至るのであります。
『意味への意志』(V.E.フランクル, 山田邦男 監訳. 春秋社. 2002)より
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