「成功する人間は[脳幹]が強い
脳の革命的」
永田勝太郎 著
PHP文庫, 1995
人間の脳は、生命力の根元である「脳幹」、情動面を支配する「旧皮質」、知性・理性の司令塔である「新皮質(前頭葉)」の三層構造になっています。家に例えるなら「脳幹」は土台、「旧皮質」は居住空間で、「新皮質(前頭葉)」は外装です。
当然ながら、しっかりした土台がなければすべては脆くも崩れ去ります。「前頭葉」ばかりが重要視されがちな社会にあって、「脳幹」や「旧皮質」をどう鍛えればいいかは今現在も大きな問題です。
その解決策の糸口が、本書に具体的な事例を通してちりばめられています。ぜひご一読ください。
【目次】
まえがき
1章 豊かさが招いたストレス社会
ーーいかに「脳幹人間」に切りかえるか
2章 “人間の脳”のメカニズム
ーー「ヘビの脳」「ネコの脳」の機能とは
(1)脳幹ーー魂の宿る、最も神聖なる脳
この機能の低下が、すべての混乱を惹き起こす
(2)旧皮質ーー愛情を養分に成熟を促す脳
この脳への“手当て”しだいで、人生は天と地の開きが生じる
(3)新皮質ーー神も悪魔も宿る「不完全な脳」
この高性能コンピューターを、いかに御すべきか
3章 脳幹からの声が聞こえるか
ーー蔓延する現代病の原因と兆候
(1)脳幹虚弱症ーー喪失した「生の感度」
前頭葉万能主義が脳幹からの声を遮断する
(2)心の解放ーー心身医学の到達点
愛を与え、生の充実を与える治療法とは何か
4章 脳幹革命のすすめ
ーー本能への刺激でストレス解消
(1)脳幹トレーニングーー明日に備える
力強く逞しく、喜びを持って新時代を生き抜くために
(2)新時代を切り拓く「脳幹人間」
行き詰まった知性万能主義の時代をどう乗り越えるか
