「ストレス・サバイバル ー心療内科の知恵」永田勝太郎 著
秀明出版会. 1994年
永田勝太郎先生が、ストレス・サバイバルの知恵を具体的なエピソードを通して伝授してくれます。
また、30年前の日本人がどのような価値観や社会情勢の中で、どのような悩みを持ち、どのように生活を送っていたのかも垣間見ることができます。そして、そんな患者さん達を前にして、永田先生が医師として、一人の人として、どのように相対していたも伝わってくる一冊です。
【目次】
まえがき
第一章 ストレスの現れ方
1 ストレスって説明できる?
・ストレスという言葉
・大切なストレス・コントロール
2 企業戦士は悲しからずや
・深夜にさまよう
・ストレスと十二指腸潰瘍
・テクノストレスと自然の力
・疲れた管理職の選択
・懐かしい街で
・入浴瞑想法
・ストレスと漢方方剤
3 いい人ほど疲れる世の中
・新人OLを腹痛が襲う
・現代のカッパ
・ユーモアと笑いは妙薬
・アレッ、味覚が消えた!?
・胃潰瘍と離婚
・家族の絆のストレス
4 子どもだってストレスだらけ
・起立性低血圧と不登校
・理恵ちゃんの発作
・登校拒否と間違えないで
・アトピー性皮膚炎
・アトピーのコントロール
第二章 ストレスからのサバイバル
1 やっぱり自然がいちばん
・春の雨
・自然は温かい治療者
・痛み消えた月光浴
・自然は偉大な治療者
・自然の子として生きる
2 音楽はストレスの特効薬
・不死鳥モーツァルト
・ゆとりを与える芸術
・音楽の効用
・血圧が上がったら
・音楽は最大の治療薬
3 食い改めよう、現代人
・「食べる」意味
・おいしく食べる
・水は最良の薬
・肉は少なめ野菜は多め
・し好品は楽しみながら
・酒は百薬の長・・・?
・拒食症とは
4 身体の合図に気をつけよう
・身体の不調は病気のサイン
・救急車出動第一位は
・鼻炎は「休め」の警告
・季節の変わり目
・何のための仕事?
・死に至る過剰適応
・突然死の予防
5 いざ、ストレス・サバイバル!
・病気は身体の地震
・健康自己チェック
・理想郷も地獄もあなた次第
・ストレス・サインとサバイバル対策
第三章 生きざまとストレス
1 素直に生きてこそ幸せが
・ヒステリーの愛
・女の突然死
・妻の愛
・幸せな結婚
・ほのぼの家族
・女将三代
・子離れ
・難病克服の知恵
・対人恐怖
・いやな奴ほど
・無償の愛
・時間のストレス
2 生を考える
・適応は楽観主義で
・積極的に生きる
・癌に勝った八五歳
・人生の舞台を精一杯に
・豊かな人生を築く
・がんばれ!幸子
・生きる意味
・平凡に生きる
・感謝の心
・ある木の葉の生涯
・よくととのえしおのれ
・一生懸命生きる
第四章 ストレスと生きる意味
1 サバイバルの秘訣
・首が回らない病気
・消えていた自分
・死を乗り切る
2 心身医療の現場から
・胃炎は言えん?
・『個別性』の医療時代
・ヒポクラテスと現代
・補うこと、捨てること
・癌の痛みの改善
3 死を見つめて
・一通の手紙
・看取るということ
・イスラエルのホスピス
・死を考える国際会議
4 医療の東西交流
・レマン湖の夜明け
・エルサレムにて
・東西医療融和の春
・フランクル博士の来日
あとがきにかえて
