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「〈死にざま〉の医学」永田勝太郎 著

「〈死にざま〉の医学 (NHKブックス 1068) 」

永田勝太郎 著

NHK出版. 2006

 

サルトジェネシス(健康創成論)という考え方から、死を覚悟したうえでの、充実した生のあり方を示す注目作。


死を覚悟して初めて、人間はその人らしくなれる。

死を知らなくて生はない。

生きざまは死にざまである。

(まえがき より)


【目次】

まえがき

 

Ⅰ「満ちたりた死」をサポートするために

第一章 悔しい死

進行した転移性肺ガン  製材に生きる  〈生きる意味〉の模索 第一期:病気の原因を探る時期(パソジェネシス期)  第二期:緩和医療期  無念の死  ガンとモルヒネ  山下さんの生きざまと死にざま  死にざまに貢献する医療  医療職の役割

 

第二章 全人的医療ーー「死にざまの医学」の基礎

医療不信とガン難民  死の臨床の歴史  「尊厳死」をめぐる現状  代替医療から全人的医療へ  QOLを高めるような医療  ホスピスーー看護師によるケア

 

第三章 トータルペインという考え方ーー痛みとどう向き合うか

WHOによる除痛ラダー  除痛ラダーは完全か  ガン患者の心理的経過  ぐうたらな夫  静かな最後  生きてきたように痛む  経口モルヒネの投与、そして大往生  モルヒネで救えた目の痛み

 

第四章 サルトジェネシスとは何かーー緩和医療の新しい展開

パソジェネシスとサルトジェネシス  相対的健康と絶対的健康  パラダイム・シフト  筋ジストロフィーの宣告、そして資源の模索  ビクトール・フランクル博士の体験  人はみな、アウシュビッツをもっている  猛烈な仕事と太極拳  希望の小窓  告知について  サルトジェネシスとコヒアランス感  患者評価表とSOC  サルトジェネシスと緩和医療

 

第五章 大往生と従病の条件

特攻隊の生き残り  非特異的免疫療法を希望  病巣は右肺上葉に  10年の延命と高いQOL  ガンの進行停止と高い生命力  補剤の効用  池見酉次郎教授の先駆的研究  DHEA-Sの役割  自然退縮の研究  補法は生命の量も質も改善  実存的転換群と非転換群の相違  自然退縮の要件  生きざまの転換と尊厳死のメカニズム

 

Ⅱ 身体的補法と心理的補法

第六章 身体的補法ーー補剤の効用

ストレスと生体ーー汎適応症候群から  個別性の医療  瀉報と補法  漢方のメリットとデメリット  コエンザイムQ10  補剤の効用  補剤を助ける食事の工夫  余命三ヶ月と言われて  本当に「何もできない」のか  「私、死ぬのを止めました」  証を診る  母が肺ガン  セルフコントロール

 

第七章 死を感じた患者にいかにアプローチするかーー心理的補法

まずパソジェネシス、しかし限界が  人間固有の「精神」への注目  実存分析の二つの技法  逆説志向の例  ライフレビュー・インタビュー 音楽療法の効果  音楽療法に成功した例・失敗した例  俳句作りで脳を活性化  住職のタケさん  ある日、脳梗塞  タケさんへのライフレビュー・インタビュー  至高体験

 

第八章 生きざまの転換への挑戦ーー実存的転換から至高体験へ

身体中が痛い  痛みの病気ーー線維筋痛症 心理社会的背景  一期:パソジェネシス(病因追求)期  二期:サルトジェネシス(健康創成)期  温泉森田療法への導入  痛みからの解放  生かされて生きる自己への気づき  三期:セルフコントロール期

 

第九期 サルトジェネシスと死の受容

生死一体論  死を受容したひささん  臨終の時  一切の治療を拒否  食へのこだわり  「今日もまだ、オレは生きている」  ガンを乗り越えて生きた理由

 

終章 あなたは大往生できますか

まずは、かかりつけ医をもとう  患者と家族の心構え  医療側の心構え  医学教育上の問題点  小学校からの生命の教育を

 

あとがき

参考文献


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