最終糖化産物(AGEs;Advanced Glycation Endproducts)とは、食事などで過剰に摂取した糖とヒトのカラダを主に構成しているタンパク質が結びつくことで体内に生成される物質です。ヒトの加齢現象や健康に関わる物質として、近年研究が進んでいます。肌、血管、骨なども主にタンパク質からできており、このタンパク質が糖と結びついて、糖化が進むとタンパク質は本来の働きができなくなり、身体の機能に様々な変化が生じます。
健康的な生活を送っている人は、加齢にともなうAGEsの蓄積はそれほど多くはありません(健康な老化)。しかし、不適切な食生活や生活習慣、運動不足などにより、体内で蓄積するAGEsが増加します(不健康な老化)。AGEsは生体内における「生活習慣のバイオマーカー」といえるため、AGEsスコアは「生活習慣の成績表」として、最近、医療や美容業界で注目されています。
当研究所の創設者 永田勝太郎(医師・医博)による40年以上の臨床研究により、慢性的な疼痛や疲労、器質的な病の進行などに生体の糖化、さらには酸化と血流不全が深く関係していることがわかりました。*
辛い症状や病気の治癒のためには、日々の生活習慣を整え、糖化物質を過剰に生じさせないことが重要です。バランスの良い食事や適度な運動などで血流を良くし、糖代謝を含めた身体の機能(ホメオスタシス)を賦活させ全身状態を整えることが大切です。
なんとなく疲れやすい方、食事(糖質)の摂取について気になる方など、糖化物質AGEsの測定をおすすめします。
*参考文献
永田勝太郎, 他:線維筋痛症の発症要因の探究:糖化・酸化・血行動態について.慢性疼痛39(1):114-118, 2020
永田勝太郎, 他:Flash Glucose Monitoring(FGM)時代の血糖値の分類ー低血糖・血糖値スパイクを中心にー.Comprehensive Medicine 19(1):21-30, 2020
◉AGEs測定器は、シャープ社製 AGEs SENSOR RQ-AG01J を用います。
◉測定は、指先に近紫外光を照射し、体内のAGEsが発した光の量を測定・解析します。
◉機器に指先を入れて1分ほどお待ちいただくだけです。血液採取などはありませんので、体への負担はほとんどありません。
測定結果はすぐに出ます。当日、お持ち帰りいただきます。
※当ページの写真および図は、株式会社OAシステムシャープ様のホームページより引用しています。
現在、弊所では医師による診療は行なっていません。測定やお困りごとの相談には公認心理師が対応いたします。
◉料金:1回 3,300円(税込) ※測定・結果出力・解説を含めて約30分
◉検査以外のご相談は、別途お申し込みください。
カウンセリング料(3,300円/30分, 税込)
◉ご質問や測定日時のご相談は、下記までご連絡ください。
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